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物性:磁気共鳴モードの存在しない高温超伝導

Nature 427, 6976 doi: 10.1038/nature02347

銅酸化物材料で高転移温度(高Tc)超伝導が起こる基本的な機構は、この現象の発見以来ずっと議論されている。最近は、電子の運動エネルギースペクトルの鋭い「キンク」が超伝導状態を生み出す力の現れらしいとして研究が集中している。キンクは磁気共鳴、さらにはフォノンに関係づけられてきた。今回の我々の報告では、Bi2Sr2CaCu2O8+δ (Bi-2212)の赤外スペクトルにおいてこの鋭いピークは広帯域な背景から分離可能であることを示す。興味深いことに、ドープ量を増していくとこのピークは弱まり、銅原子あたり0.23個の正孔という臨界ドーピングレベルで完全に消失する。このドープ量での転移温度(Tc≈55K)からみて、超伝導はまだ強い。このため、我々の結果は高温超伝導の主要な原因が磁気共鳴ピークでも、フォノンでもないことを示している。一方、広帯域な背景は銅酸化物面に共通の特性であり、電子を結びつける「糊」の現れとして有望な候補である。 マックマスター大学(カナダ)

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