Letter 発生:細胞周期調節因子gemininは直接的およびポリコームを介した相互作用により Hox機能を阻害する 2004年2月19日 Nature 427, 6976 doi: 10.1038/nature02305 胚発生は厳密に制御されている。ホメオボックスタンパク質であるHoxファミリーのクラスター化した遺伝子群は、胚発生と細胞増殖の制御に重要な役割を担っている。これらは体軸に沿った胚の構造を決定し、正常および悪性の細胞増殖と関連している。細胞周期制御因子gemininは、ライセンス化因子Cdt1に結合することにより DNA複製を制御するとともに神経分化にも関連している。本研究で我々は、マウスgemininがHoxの発現を抑制するポリコーム複合体の構成因子やHox遺伝子座の発現制御領域のクロマチン、さらにHox タンパク質そのものと一過的に結合することを示す。ニワトリ神経管での異所的発現と機能阻害の実験は、gemininがHoxb9の転写の前方境界を調節することを示し、gemininにポリコームに似た機能があることを示唆している。gemininとHoxタンパク質の結合は、Hoxタンパク質のDNA結合を阻害することでレポータ遺伝子と内在性の下流標的因子のHox依存的な転写活性を抑制し、そしてさらにgemininとの複合体からCdt1を遊離させている。競合的制御によってgemininは発生と増殖の制御の調節因子として機能している。マックス・プランク生物物理化学研究所 (独) Full Text PDF 目次へ戻る