Article 脳:ラット皮質運動野の単一錐体ニューロンへの刺激によって生起されるヒゲの運動 2004年2月19日 Nature 427, 6976 doi: 10.1038/nature02266 皮質運動野のニューロン活動が運動と相関していることは分かっているが、1個のニューロンの活動電位(AP)が運動の生起に及ぼす影響の大きさについては、完全に解明済みとはいえない。今回、ラットの運動野の単一の錐体ニューロンが発生するAP列が、長い一連の小さなヒゲの動きを生起することを示す。皮質第五層の錐体では、刺激によって生起した運動のリズムは、AP列に対して一定の位相を保っており、第五層錐体がヒゲ運動のリズムをリセットできることを示していた。第六層の錐体に起こしたAP列はバースト状のヒゲ運動を誘発したが、その運動の位相はAP列に対してまちまちだった。APの発生数を増すと運動開始までの潜時が短縮し、APの頻度は運動の方向と振幅とを決定していた。また、皮質のAPがヒゲ運動を生起する効率は、背景レベルの皮質神経活動には依存しておらず、覚醒ラットでは著しく高まることも見出された。皮質震毛運動野では、疎なAP発火も運動を生起できると結論される。マックス・プランク医学研究所(独) Full Text PDF 目次へ戻る