Letter 地球:深部の高圧CO2源により励起された余震 2004年2月19日 Nature 427, 6976 doi: 10.1038/nature02251 1997年にイタリア北部でマグニチュード5.7と6の地震が9時間の時間差で起きたが、これはその後30日以上続いた何千もの余震と、マグニチュードが5と6の間の4個の地震を起こした活動の開始を示すものであった。この正断層の地震活動は、弾性的な応力伝達モデルではうまく説明することができず、特にマグニチュード5を越えた2つの地震を含む断層の上盤側における地震活動の継続を説明できない。本論文では、この地震活動が、深部に捕獲された既知の高圧二酸化炭素(CO2)源から地震時に放出され生成された流体圧力のパルスにより励起された可能性があることを示す。高精度の震源決定と簡単な非線形拡散モデルを用いることで、2週間にわたり余震の震源と高圧領域の先端との間に強い相関が見られることがわかった。高圧パルスが引き金となる振幅(10-20 MPa)は通常の応力誘発モデルにおける応力変化の典型的な値(0.1-0.2 MPa)よりもずっと大きい。このような地質学的環境における大地震の余震は、本震によって形成された破壊域を通して捕獲されていた高圧流体が伝播し、地震時に解放されることにより生じる可能性があることを提案する。これにより、地震、余震、地殻/マントル脱ガスと、地震により誘発された大規模な流体の流れとが関連づけられるかもしれない。スイス連邦工科大学 Full Text PDF 目次へ戻る