Letter 宇宙:重力レンズにより作られたクェーサーの中心像 2004年2月12日 Nature 427, 6975 doi: 10.1038/nature02279 銀河は、重力レンズとして作用して、背景にある天体の複数の像を作り出す可能性がある。理論は、レンズによって作られた奇数個の像の存在を予言するが、これまで、重力レンズ効果を受けたほとんどすべての天体は2個あるいは4個の像をもっていた。見つかっていない「中心」像は暗く、レンズ銀河の中心部付近に見えるはずであり、銀河核の探査手段として長い間捜し続けられてきたが、非常に遠方にあるために通常の観測では解像できなかった。中心像に対する5個の候補があるが、1つの例では3番目の像が必ずしも中心像ではなく、また他の例では中心像と推測されているものが、前景の重力源である可能性がある。本論文ではこれら候補の1つの電波観測に基づき、中心像を確実に同定したことを報告する。中心像を用いるレンズモデルは、このレンズ銀河の中心にある大質量ブラックホールが、太陽質量(M&taiyo;)の2×108倍未満の質量をもち、中心像の位置での銀河の表面密度が20,000 M&taiyo;pc-2より大きいことを示す。このことは、地球にはるかに近い銀河の観測に基づく予測とよく一致する。ハーバード・スミソニアン宇宙物理学センター(米) Full Text PDF 目次へ戻る