Article 細胞:減数分裂の際にはよく保存された動原体タンパク質シュゴシン(守護神)がセントロメアでの接着を保護する 2004年2月5日 Nature 427, 6974 doi: 10.1038/nature02312 減数分裂では、2回の特殊な核分裂が起こって一倍体の生殖細胞が生じる。そのためには、1回目の分裂(第一分裂)の際に姉妹染色分体が一緒になったままで分配されなければならないが、それには姉妹染色体のセントロメアの接着が維持される必要がある。どのような因子が第一分裂の際にセントロメアの接着を保護するのかは、まだ未解明である。今回我々は、分裂酵母のセントロメアのコヒーシンRec8を保護する因子Sgo1(シュゴシン)を同定し、出芽酵母でもSgo1相同因子(ホモログ)を同定した。またシュゴシンは真核生物で広く保存されていることを示す証拠を得た。さらに分裂酵母において、シュゴシンのパラログで、有糸分裂の際の正確な染色体分配に必要なSgo2も同定した。Sgo1とSgo2がセントロメアに位置するためにはキナーゼBub1が必要であり、動原体におけるBub1のきわめて重要な機能標的がシュゴシンであることが明らかになった。これらの知見を手がかりに、減数分裂の進化や有糸分裂と減数分裂における動原体の制御について知ることができる。東京大学 Full Text PDF 目次へ戻る