Letter 視覚:一次視覚皮質に平行に入力する補色経路 2003年12月11日 Nature 426, 6967 doi: 10.1038/nature02167 三色系である霊長類の網膜は、視覚対象の色内容を「赤/緑」と「青/黄」による表現として解釈する。皮質の回路は、この補色信号にコードされた情報を結合して、知覚された色を完全に再構築しなければならない。赤/緑および青/黄の入力は、視床の外側膝状体核(LGN)を経由して一次視覚皮質(V1)に伝達されるので、皮質回路がどのように信号を変換するかを理解するには、LGNからV1への入力がどのように組み立てられているかを知る必要がある。今回、ムシモールで不活性化されたV1において、LGNの求心性軸索からの直接記録を行ったところ、青/黄求心性神経は皮質表層の3Bと4A層にのみ終末を作っているのに対し、赤/緑求心性神経は皮質のより深い層、4C下層にのみ終末を作っていた。また、「青オフ(blue-OFF)」細胞の皮質中の標的は他と区別できて、この細胞の求心性神経終末は4A層にパッチ状に構成されていることもわかった。数のより多い「青オン(blue-ON)」細胞の求心性神経は4A層にも2/3下層にも見られる。従って、色情報は補色ごとに解剖的に分かれた平行な系によってV1まで送られ、それ以降の色処理回路で結合されていることになる。 Full Text PDF 目次へ戻る