Letter 宇宙:遠方にあるクェーサーにおける大質量星の爆発的形成の本質的な特徴 2003年12月11日 Nature 426, 6967 doi: 10.1038/nature02149 高赤方偏移(z>2)の銀河における一酸化炭素の輝線についての観測結果は、大量の分子ガスの存在を示している。これらの銀河の多くは、超大質量のブラックホールへのガスの降着によって駆動される活動銀河核を含んでおり、重要な問題は、それらの極度に高い赤外線光度が、活動銀河核によるものか、あるいは大質量星の爆発的形成(分子ガスと関係づけられる)によるものか、またはその両方であるのか、ということである。銀河系内では、大質量星が星間分子雲の高密度コア内で形成され、そこではガス密度はn(H2)>105cm-3である。最近の観測結果は、事実上すべての銀河で大質量星が形成される位置は、同様に高密度であることを示している。しかし、COの観測によってトレースされたガス雲の物質の大部分は、かなり低密度である。近傍宇宙の銀河に対して、HCN分子は高密度分子ガスの効果的なトレーサーである。本論文では、赤外線で明るい「クローバーリーフ」クェーサー(赤方偏移 z=2.5579に位置する)からのHCN輝線の観測について報告する。HCN輝線光度は、非常に高密度なガスが太陽質量の100億倍という量で存在すること、つまり莫大な爆発的星形成の本質的な特徴を示し、この爆発的星形成は、クローバーリーフクェーサーが内部にもつ活動銀河核とともに、その高い赤外線光度に寄与している。 Full Text PDF 目次へ戻る