Letter 免疫:BおよびTリンパ球の発生と維持には抗アポトーシス性MCL-1が必要である 2003年12月11日 Nature 426, 6967 doi: 10.1038/nature02067 調節されたアポトーシスは、免疫系の発生とその後の維持に不可欠である。IL-2、IL-4、IL-7およびIL-15を含むインターロイキンは、VDJ再編成という損傷を受けやすい段階、およびその後の細胞ホメオスタシスを確実なものにする時点において、リンパ球の生存に重大な影響を与えるが、リンパ球の発生と維持に関する明確な責任遺伝子は同定されていない。抗アポトーシスタンパク質MCL-1は、高度に調節を受けており、短期間の生存を促進すると考えられており、また遺伝毒性死における開始段階で機能を果たしているので、有望な候補である。しかし、Mcl-1の欠損は、結果として、着床時の致死を引き起こす。本論文では、Mcl-1に関して条件的であるマウスが、MCL-1を除去したときに、BおよびTリンパ球の著明な減少を示すことを明らかにする。リンパ球初期分化期間におけるMcl-1の欠損は、アポトーシスを増加させ、プロB細胞およびダブルネガティブT細胞段階で発生を停止させた。末梢のBおよびT細胞集団においてMcl-1の欠損を誘導すると、結果として、それらの細胞は速やかに消失した。さらに、IL-7はリンパ球の生存を媒介するためにMCL-1を誘導し、かつMCL-1を必要とした。したがって、アポトーシス誘導性タンパク質BIMを選択的に阻害するMCL-1は、リンパ系の発生の初期、またその後には成熟リンパ球の維持の両方において不可欠である。 Full Text PDF 目次へ戻る