Letter 工学:光学格子による微小流体選別 2003年11月27日 Nature 426, 6965 doi: 10.1038/nature02144 微小な誘電性物体に光の場をかけたときの応答は、物体の運動にさまざまな影響をおよぼす。その古典的な例は光学トラップで、焦点を絞った光線の中に粒子を保持できる。また、光学場は、適当な形状にすることで、粒子を並べたり、導いたり、そらしたりするのにも使える。今回、粒子(生物由来でも、その他でも)と3次元の光学格子との相互作用を利用した微小粒子の光学的選別器を示す。光学格子は引き延ばしたり、相互に組み合わせたり、動的に配置を変えたりできる。粒子と格子点との相互作用の強さは粒子の光学的分極率に依存するので、これによって選択基準を調節できる。我々は(タンパク質マイクロカプセル薬剤送達剤の)サイズによる選別と、(その他のコロイド粒子流の)屈折率による選別を行った。この方法による選別効率は100%に達し、蛍光活性化細胞選別で報告されている値を超えるスループットの濃厚溶液の場合でも96%以上であった。この強力で非侵襲性の技術は、集積化された(「チップ上実験室」の)微小流体系内での選別や分別に適しており、コロイド、分子、生物の研究に応用できる。 Full Text PDF 目次へ戻る