南西インド洋海嶺および北極海嶺を新たに調査した結果、間欠的な火山活動を示し、かつトランスフォーム断層の不在を特徴とする超低速拡大海嶺が存在することがわかった。また、このような海嶺の下部に位置するマントルが、海底の広い領域にわたって連続的に迸入する。超低速拡大海嶺と低速拡大海嶺との差は、低速拡大海嶺と高速拡大海嶺間の差に相当する程度である。超低速拡大海嶺は、一般に約12 mm yr-1未満の拡大速度で形成されるが、その特徴は最大20 mm yr-1までの速度において広く認められる。超低速拡大海嶺は、火成および非火成活動的な付加型海嶺セグメントが連結した状態からなる。非火成活動的セグメントはこれまで認識されていなかった付加プレート境界構造であり、拡大方向に対して直角から鋭角に至るどのような方向でもとり得ると推定される。非火成活動的セグメントは、時には数百万年にわたって火成活動的海嶺セグメントと共存して安定なプレート境界を形成することもあるが、また拡大速度、マントルの熱的構造、海嶺の外形の変化に伴い、トランスフォーム断層および火成活動的海嶺セグメントと置換したり置換されたりすることもある。