Letter 生化学:Drosophila Argonaute 2 PAZドメインの構造と核酸結合 2003年11月27日 Nature 426, 6965 doi: 10.1038/nature02123 RNA干渉は二本鎖(ds)RNAの存在に応答して遺伝子発現を制御する保存されたメカニズムである。RNアーゼIII様酵素Dicerは、最初にdsRNAを21-23ヌクレオチドの低分子干渉RNAへと分解する。エフェクター段階では、多量体のRNA誘導型サイレンシング複合体(RISC)がsiRNAに類似したメッセンジャーRNAを認識し、その分解を促進する。Argonaute2 タンパク質(Ago2)はRISCの重要な構成要素である。ArgonauteとDicerファミリーのどちらのタンパク質にも、機能の分かっていない共通のPAZドメインが含まれている。本研究で我々は、キイロショウジョウバエDrosophila melanogasterのAgo2 PAZドメインの核磁気共鳴法によって決定した三次元構造を示す。このドメインは保存された疎水性残基によって安定化された核酸結合フォールド構造を取っている。核酸結合パッチは、中央のβ-バレル表面とストランドβ3、β4、ヘリックスα3から成る保存されたモジュール表面の間のクレフトに位置している。重要な構造上の残基と結合表面は保存されていることから、ArgonauteおよびDicerファミリーのすべてのメンバーにおいてPAZドメインは核酸結合機能を持った類似のフォールドをもっており、これが遺伝子サイレンシングで重要な役割を果たしていると考えられる。 Full Text PDF 目次へ戻る