Letter 気候:火山活動の強制力に対するエルニーニョ様反応の代理指標による証拠 2003年11月20日 Nature 426, 6964 doi: 10.1038/nature02101 従来の研究では、爆発性火山噴火と、続いて訪れるエルニーニョ気候事象との間に統計的な関連があることが示唆されている。しかし、この関連性については論争が続いている。本論文では、エルニーニョに関する2つの異なる古気候の再現と、西暦1649年から現在に至る爆発性火山活動の2つの独立した代理指標を用いた年代測定により、エルニーニョ/南方振動(ENSO)現象が、爆発性火山活動の強い影響に反応することを支持する証拠を報告する。今回の結果から、熱帯における爆発性火山活動による強い影響に呼応して、数年にわたる著しいエルニーニョ様反応が過去数世紀間のあいだに存在したことがわかった。この結果は、火山の爆発に続く冬期にはエルニーニョが発生する確率がほぼ倍増することを意味する。今回得られた経験的な知見は、熱帯太平洋の海洋−大気システムが、外部(自然源および人為源)からの放射強制力に反応する機構の解明につながる。 Full Text PDF 目次へ戻る