Article 植物:オーキシンの極性を持った輸送による葉序の調節 2003年11月20日 Nature 426, 6964 doi: 10.1038/nature02081 植物の茎の周囲に葉が規則的に配列する性質は葉序と呼ばれ、数世紀にわたって哲学者、数学者、自然科学者の注目を集めてきた。しかしこれまで葉序の研究は理論的なものがほとんどであった。葉および花は、頂端分裂組織から植物ホルモンオーキシンの作用によって形成される。オーキシンは、細胞への流出入を担う特定の担体タンパク質により植物組織内を輸送される。本論文では、オーキシン輸送に関わるタンパク質が葉序を調節していることを報告する。今回得られたデータは、オーキシンが、表皮および最も外側の分裂組織細胞層を介して、分裂組織中へ上方輸送されることを示している。すでに存在している葉原基はオーキシンの貯蔵庫となり、オーキシンを再配分し、分裂組織中に不均一な分布状態を作り出す。オーキシンの蓄積は、既存の原基から一定の最小距離だけおいた場所でのみ起こり、続いて形成される原基の位置を決めている。この葉序に関するモデルでは、葉序の規則性および安定性に加えて、その反復性を説明することができる。 Full Text PDF 目次へ戻る