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生理:CREBは核内ホルモン受容体PPAR-γを介して肝臓の脂質代謝を調節する

Nature 426, 6963 doi: 10.1038/nature02110

飢餓は、一連のホルモンが肝臓でのグルコース放出および脂質分解を誘発することによりエネルギーの平衡を促進する指令を出す引き金となる。膵臓のグルカゴンと副腎のコルチゾールに反応して、cAMP応答性転写因子CREBが核内ホルモン受容体コアクチベーターPGC-1の発現を促進し、糖新生および脂肪酸酸化のプログラムを活性化する。同時に、飢餓は脂質の貯蔵および合成(脂質生成)経路も抑制するが、その基礎となる機序は不明である。本論文では、CREB活性を欠損するマウスは脂肪肝の表現型を示し、脂質生成遺伝子の主要な調節因子である核内ホルモン受容体PPAR-γの発現が上昇していることを明らかにしている。飢餓の状態では、CREBは、in vivoにおいて飢餓時の脂質代謝に介在することが今回明らかになった転写リプレッサーであるHairy Enhancer of Split(HES-1)の遺伝子発現を促進することで、肝臓におけるPPAR-γの発現を抑制する。飢餓時におけるCREBによる協調的なPGC -1の誘導とPPAR-γの抑制は、インスリンと拮抗ホルモンとの間の拮抗作用の分子レベルでの論理的な根拠となり、CREB拮抗薬が肝臓のインスリン感受性を高める治療薬となり得ることを示している。

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