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遺伝:ゴマノハグサ科のmonkeyflowerでは花色関連遺伝子座における対立遺伝子の置換が送粉者の変動を起こす

Nature 426, 6963 doi: 10.1038/nature02106

大規模な変異が適応進化に果たす役割については100年以上にわたって議論が続いている。従来、適応変異は、表現型に極めて小さな影響を与えるものが数的にほぼ無限に存在するものと考えられていたが、最近の理論ではそうではないことが示唆されている。野生植物を対象として適応変異の規模を実験的に推定するために、単一の遺伝子座YELLOW UPPERYUP)における対立遺伝子の適応度を決定する野外実験を行った。YUPは、花がピンクでマルハナバチの媒介で受粉するmonkeyflowerの一種Mimulus lewisiiと、花が赤色でハチドリの媒介で受粉する姉妹種M. cardinalisの花弁における黄色いカロチノイド色素の有無を調節している。今回、育種により、それぞれの種のYUP対立遺伝子が別の種のものに置換された準同質遺伝子系統(NIL)を作出した。M. lewisiiYUP対立遺伝子をもつM. cardinalis NILでは、濃いピンクの花が咲いて野生型より74倍多くのマルハナバチが訪れた。一方、M. cardinalisyup対立遺伝子をもつM. lewisii NILでは、黄橙色の花が咲いて野生型より68倍多くのハチドリが訪れた。この結果は、送粉者の選択における適応的変化が、単一の大規模変異によって誘導される可能性があることを示している。

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