Letter 生態:更新世にアラスカにいたウマ類は絶滅前に体サイズが急激に減少した 2003年11月13日 Nature 426, 6963 doi: 10.1038/nature02098 北米では大型哺乳類種のおよそ70%が更新世末に姿を消した。この絶滅の諸原因、つまり人類と気候それぞれが絶滅にどう影響したかについては、未だに諸説入り乱れている。こうした議論では重点的にウマ類が取り上げられている。その理由は、更新世後期の北米では数度や地理的分布、種の多様さの点からみてウマ科の種が優占していたのに完新世まで生き残ったものは皆無だからである。これらのウマ科動物が地域的に絶滅した時期とそれに付随した進化上の変化については未知の部分が多い。私は、更新世のアラスカ産ウマ類2種の減少と消滅をより詳細にとらえるため、更新世末期の化石を多数選び出して放射性炭素年代測定を施した。そして本論文で、ウマ類が絶滅に先だって急激な体サイズの減少に見舞われたことを示し、このサイズ減少とその後起こった現在より1万2,500年前(放射性炭素による測定年代)の地域的絶滅の原因は、同時期の気候/植生の変化にあるとみるのがもっとも妥当だと思われる。今回得られたデータは、人類による過剰殺戮や他に提案されているいくつかの要因が絶滅の原因となったことを支持しておらず、また、大型哺乳類種が更新世末の気候変動に対してやや特異的に反応したことを示してもいる。 Full Text PDF 目次へ戻る