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生化学:ジンクフィンガー-RNA複合体の結晶構造から明らかになった分子認識の2つの様式

Nature 426, 6962 doi: 10.1038/nature02088

古典的なCys2His2型のジンクフィンガータンパク質は転写因子では最も頻繁に見られる種類で、ヒトゲノム中の遺伝子の約3%を占めている。ジンクフィンガー・モチーフが発見されたのは転写因子TFIIIAの生化学的研究の際で、この因子はアフリカツメガエルXenopus laevisの5SリボソームRNA遺伝子を制御している。ジンクフィンガーは主としてDNAと相互作用するが、TF!)VAはプロモーターDNAに特異的に結合するだけでなく、5S RNA自体にも結合する。また、ジンクフィンガーがRNAの認識のためにもっと幅広く利用されていることを示す証拠が増えている。DNAとの結合については構造研究が数多く行われているが、ジンクフィンガータンパク質とRNAとの結合についてはまったく行われていない。本論文では、9本のフィンガーをもつ完全なTFIIIAと5S RNAとの複合体の中央部分にあたる、3本のフィンガーと61塩基のRNAからなる複合体の結晶構造を報告する。この構造から、ジンクフィンガーの2種類の結合様式が判明した。どちらもDNAとの結合で共通している様式とは異なっている。第1の結合様式ではジンクフィンガーが二重らせんの骨格と相互作用している。第2の様式ではジンクフィンガーが、アクセス用に配置された個々の塩基を特異的に認識する。これらの塩基が存在するRNAの「ループ」領域は、それ以外の場合は複雑に折りたたまれている。

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