Letter

地球:大洋中央海嶺における海底噴火時の海水と溶岩の相互作用

Nature 426, 6962 doi: 10.1038/nature02032

大洋中央海嶺の海底(深さ2500 m以上)では溶岩が温度の低い海水中に噴出し、その結果できる流れが全球の海洋地殻上部を形成する。熱せられた海水と溶けた玄武岩溶岩との相互作用は、溶岩流の力学過程とその化学的性質を支配する大きな要因になりうる。しかし、数百バールの圧力下で海水を加熱しても多量の水蒸気を生成することはできず、また溶岩流の外側にある冷えたガラス質の厚い外皮により溶岩と海水との相互作用は最小限に抑えられると考えられていた。本論文ではそれとは反対の証拠を提示し、蒸発した海水の気泡が溶岩流の底から上昇し、上部の冷えた外皮の下に集まることがよくあることを示す。このようなマグマ温度の水蒸気の泡は流れる溶岩と化学的および物理的に相互作用を生じる可能性があり、そうだとすれば深海での火山過程と海洋地殻生成についての我々の理解により一般的な影響を与えることになる。気泡の生成は多くの上部海洋地殻を特徴づける陥没地形の生成に重要な役割を果たし、それによってこの層で観測される遅い地震波速度に寄与している可能性があると推測される。

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