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進化:ニワトリの雄に見られる巧妙な精子配分

Nature 426, 6962 doi: 10.1038/nature02004

雌が性的に乱婚であるとき、それぞれの雄の射精液は雌の卵の受精をめぐって競争することになる。雄が雌に注入する精子が多いほど、雌の卵を受精させる確率は高くなる。精子の生産量は限られていてコストもかかるため、理論的に雄は以下のような場合に戦略的な精子の配分を行うと推測される。つまり、(1)雌の交尾相手の数に応じて、(2)新しい雌との交尾に備えて一部を取っておくために、(3)より多数の子また/あるいはより優良な子を生む雌との交尾のため、である。雄がこれらの方法すべてで精子を分配しているかどうかは、とりわけ自然の射精液の採集がごく最近まで不可能だった鳥類では不明である。我々は今回、ニワトリ(Gallus gallus)の雄では他に例のない込み入った精子分配が見られることを報告する。雄は、雌の交尾相手の数に応じて、自身の社会的地位に依存して決まる精子の投資を雌に対して行う。1羽の雌へ投資する精子はしだいに減らすが、新しい雌に出会うと即座に投資する精子を増やす。また、母親側の投資が優良かつ大きいことを示す大型の性的飾りを備えた雌には、優先的に精子を配分する。これらの結果は、雌の乱婚が雄の込み入った性行動の進化につながることを示している。

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