Letter

神経:自発的に発生している視覚属性の皮質上表現

Nature 425, 6961 doi: 10.1038/nature02078

大脳皮質の自発活動(意識にのぼる感覚入力がない条件で持続している活動)についての研究は、脳電図(EGG)や膜電位感受性色素イメージング法から単一ニューロン記録法に至るさまざまな方法を用いて、さかんに行われてきた。皮質の持続的活動は、神経発生の場面で重要な役割をもつことが示されており、刺激で誘発される行動を修飾し、また行動と相関をもつことから、知覚認識の処理においても不可欠なものと考えられている。しかし、外界情報の処理における役割や感覚属性の脳内表現との関係については、よくわかっていない。我々は以前、膜電位感受性色素を用いて、麻酔下のネコの皮質視覚野の自発活動と単一ニューロンの自発発火との強い連関を示した。今回、自発活動が動的に切り替わる複数の皮質状態のセットを含んでいて、そのうちの多くは傾きマップと密接に対応していることがわかったので報告する。そうした傾き状態が自発的に発生したときには、その範囲は複数のハイパーカラムにわたっており、その次にこれと近い傾きに移ることがしばしば見られた。動的に変化する皮質の状態は脳の内部的文脈を表現しており、したがって記憶や知覚、そして行動に反映ないし影響すると考えられる。

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