Letter 細胞:サイクリン依存性キナーゼCdk1の標的 2003年10月23日 Nature 425, 6960 doi: 10.1038/nature02062 細胞再生産の事象は、サイクリン依存性キナーゼ(Cdk)の活性の増減によって制御されている。Cdkは、ATPから特定のタンパク質基質へのリン酸基の転移を触媒することで細胞周期を制御する。細胞周期の制御に重要な役割を果たすにもかかわらず、Cdkの基質はほとんど同定されていない。今回、出芽酵母のプロテオームライブラリーを対象に、全細胞抽出物中でCdk1により直接リン酸化されるタンパク質のスクリーニングを行った。その結果、約200種類のCdk1基質が同定された。このうち数種はin vivoでCdk1に依存してリン酸化される。これらの基質の性質から、Cdk1が他の調節分子のリン酸化、ならびに細胞周期事象を誘導する分子装置のリン酸化を含む、包括的調節戦略を用いていることがわかった。これらの基質を詳しく解析することで、細胞周期の調節に関する重要な知見が得られる可能性がある。 Full Text PDF 目次へ戻る