Letter 物理:大規模アレイ用に適した広帯域超伝導検出器 大規模アレイ用に適した広帯域超伝導検出器 2003年10月23日 Nature 425, 6960 doi: 10.1038/nature02037 極低温検出器は極めて高感度で、様々な分野(特に天文学において)で使われているが、最新のCCD(電荷結合素子)カメラなどの大規模アレイに集積することが難しい。宇宙マイクロ波背景放射 (CMB)の研究で現在使われている検出器は、既にCMB光子のランダムな到来に起因する雑音を凌駕できる感度を持っているが、極めて初期の宇宙を探査するとき必要なさらに高い感度を得るには大規模アレイが必要になるだろう。似たような状況は、他の波長でも見られる。単一ピクセルX線検出器は、現在、一個の6keV光子に対してΔE<5eVの分解能を持っているが、将来のX線天文学ミッションでは1,000ピクセルアレイが必要になると予測される。本論文では、作製が簡単で、アレイへの集積化が容易な超伝導検出器を実現したことを報告する。この検出器は、既にCMBの観測に必要なオーダーの感度に達しており、またそのエネルギー分解能は将来のX線天文学ミッションに必要な目標値に極めて近い。 Full Text PDF 目次へ戻る