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進化:雌はつがい外交配によって子のヘテロ接合度と適応度を高める

Nature 425, 6959 doi: 10.1038/nature01969

雌が複数の雄と交配することはさまざまな種で広く見られ、遺伝的に質の高い子を生むことで雌が利益を得ていることを示す証拠が得られている。しかし、こうした遺伝的な面の利益がどういうものであるかは議論が交わされている段階である。子の生存率や質の向上は、父親の遺伝子のもたらす内在的な効果、つまり「優良遺伝子」によるか、あるいは、母親と父親のゲノム間の相互作用、つまり「適合性遺伝子」によって起こりうる。現在、後者の過程を示す証拠が集まりつつある。血縁個体どうしの交配は繁殖成功度の低下につながることや、平均的ヘテロ接合度で記述される個体の近親交配度は、適応度を予測するための強力な要素であることがその例である。したがって雌は遺伝的に異なる雄との交配で利益を得るはずである。多くの鳥類では一夫一婦制社会のため交配相手の選択が制限されるが、雌はつがい外交尾をすることでこの制限を回避している。我々は今回、アオガラ(Parus caeruleus)の雌がつがい外交配によって子のヘテロ接合度を高めていることを示す。これにより雌は繁殖価のより高い子を生むことになる。というのも、近親交配度の低い個体は生存の確率が高くなり、雄の二次性徴(頭頂部の色)が見映えよくなって、繁殖成功度が高くなるからである。したがって、近親交配のコストが雌のつがい外交配の進化を押し進める重要な要因の1つかもしれない。

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