Letter 生理:マメ科植物による根粒菌シグナルの認識に関与するLysM型受容体キナーゼ遺伝子 2003年10月9日 Nature 425, 6958 doi: 10.1038/nature02045 マメ科植物は、一般に根粒菌として知られる細菌と共生関係を結んで、窒素固定を行う根粒を発達させる。宿主であるマメ科植物は、特化した共生器官である根粒の形成に必要なすべての機能を備えているが、一連の過程は根粒菌の存在によって始まる。分子間の情報伝達が相互作用を導き、マメ科植物の根から分泌されるシグナル分子(通常はフラボン類)が、細菌によるリポキチン・オリゴ糖シグナル分子(Nod因子)の産生を誘導し、これが次に植物の器官形成過程を誘導する。細菌の宿主特異性の重要な決定要因の1つはNod因子の構造なので、植物側の受容体が、植物の分化応答を開始させるシグナルの感知および伝達にかかわることが示唆される。今回、Nod因子受容体キナーゼと推定されるタンパク質をコードする遺伝子(NFR5)をミヤコグサ(Lotus japonicus)からクローニングした。NFR5はNod因子の感知に不可欠であり、特殊な膜貫通型セリン/トレオニン受容体様キナーゼをコードしている。この受容体様キナーゼは、細菌およびNod因子に対する、最も初期に検出可能な植物応答に必要である。この推定受容体の細胞外ドメインには、ペプチドグリカン結合タンパク質やキチナーゼで知られているLysMドメインと類似性を示す3つのモジュールがある。これは、キナーゼドメインの構造が非定型であることに加えて、特殊な受容体様キナーゼの特徴を示している。 Full Text PDF 目次へ戻る