Review Article 生化学:ヒストンやその他のタンパク質の生物機能におけるバイナリースイッチと修飾カセット 2003年10月2日 Nature 425, 6957 doi: 10.1038/nature02017 ヒストンタンパク質については膨大な数の翻訳後修飾が報告されており、新たな修飾部位がいまだに次々見つかっている。ヒストンの修飾とさまざまな生物学的現象との間には、直接的あるいは間接的にさまざまな関連があることが確かめられている。しかし、このような共有結合性修飾の極端な高密度性と多様性に関して包括的に捉える理論はこれまでなかった。本論文では、ヒストンの生物学的研究における新たな概念として、局在的な「バイナリースイッチ」と「修飾カセット」を導入し、個々の修飾パターンの生物学的読み出しを制御していると思われる機構について説明する。さらに言えば、我々のこの仮説は、ヒストンの安定な修飾の動的読み出しについて欠けていたモデルを提供し、従来の研究の中で長年疑問とされてきたいくつかの問題について説明を試みるものである。我々の考えは、非ヒストンタンパク質にも適用できる可能性があるが、実験による直接の検証はまだ行われていない。 Full Text PDF 目次へ戻る