Letter 技術:単一磁気抵抗素子によるプログラマブル・コンピューティング 2003年10月2日 Nature 425, 6957 doi: 10.1038/nature02014 現代の計算機に使うトランジスター集積回路の開発は壮大な成功の物語である。しかし、次々と小型化して計算能力を高める開発手法は実績を上げて証明済みだが、その基本的な限界に近づきつつある。これに替わる新しい方法は、計算実行時に再配置の論理素子を考えて、現在のハードウェアシステムの固定されたアーキテクチャーの問題点を改善するやり方である。このような「カメレオン」型プロセッサーに並列アルゴリズムを実装すれば、スーパーコンピューターに匹敵するまで、計算速度を飛躍的に高める可能性がある。機能がフレキシブルなため、「カメレオン」型プロセッサーはどのようなコンピューターアプリケーションにも容易に最適化できる。従来型のマイクロプロセッサーでは、電気的に処理した情報が揮発性なため、情報はメモリに移して情報が失われるのを防ぐ必要がある。従って、論理ゲートにさらにその出力を蓄積できる能力を持たせれば、計算性能を高めることが可能になる。本論文では、単一の磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM)セルに基づくプログラマブルな論理素子の簡単なハードウェアコンセプトを提案した。これは、不揮発性の出力が持つ特有の利点と、AND、OR、NANDあるいはNORゲートの操作を実行時に選択できるようなフレキシブルな機能を組合せている。 Full Text PDF 目次へ戻る