Letter

材料:ゼオライトおよびゼオライト類似物質の燃焼処理不要の合成方法

Nature 425, 6956 doi: 10.1038/nature01980

ゼオライトは主にイオンや小分子の吸着および分離用として、また不均一触媒として使用されている。最近になって、医学診断や電子デバイスの構成要素など、他の応用においてこれらの材料が注目を浴びている。現代のゼオライトおよびゼオライト類似物質の合成方法には、集合経路を誘導し、最終的に細孔空間を埋める有機分子が一般的に使用される。包接された分子種の除去には、通常、高コスト成分であるこれらの分子種を破壊する高温燃焼が必要である。また、燃焼に伴うエネルギー放出と生成した水が組み合わさって、無機構造体に極めて悪い影響を及ぼす可能性がある。今回我々は、ゼオライト細孔空間内で分解してそのフラグメントを除去することが可能な、しかも分解後のフラグメントを再度結合させて再利用することも可能な有機物構造誘導剤(SDA)を形成することによって上記問題を回避する合成方法について報告する。この方法はゼオライトZSM-5を合成した場合に提示されており、環状ケタール基を持つSDAを用いているが、SDAがゼオライト内部に存在している状態で無機骨格を壊すことなく、SDAから環状ケタール基が除去される。この方法は、さまざまな無機構造体および有機金属構造体の合成に応用可能となるであろう。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度