Article 地球:中米海溝地域における屈曲に関連した断層とマントルの蛇紋岩化 2003年9月25日 Nature 425, 6956 doi: 10.1038/nature01961 沈み込む海洋地殻と上部マントルの脱水化は、島弧の火山活動をもたらす部分溶融を促進させ、スラブ内で起きる深さ50〜300 kmの中程度の深度で起こる地震を引き起こすことが推測されている。しかし、スラブの水化がどのように起きるか、あるいは入ってくるプレートの地殻やマントル内のどこにどれだけ化学的に結合した水が蓄えられているかについては、未だに意見の一致は見られていない。本論文では、中米の海溝地域において入ってくるプレートの屈曲に関係した断層が、断層を横切ってマントル深部へと深く貫通していく大きく広がった地質学的な構造を形成していることを報告する。断層は海溝斜面全体にわたって活動しており、この深部で活動的な断層を取り囲む上部マントルと温度の低い地殻の水化を促進させる。このような断層の走向に沿った長さと貫通の起きている深さはまた、中程度の深度で起こる地震の破壊領域の大きさとも同程度である。 Full Text PDF 目次へ戻る