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生化学:核内RNアーゼIIIであるDroshaはミクロRNAのプロセシングを開始させる

Nature 425, 6956 doi: 10.1038/nature01957

約22個のヌクレオチドからなる短いRNA分子が、最近、動物植物の両方で多数見つかっており、これらはミクロRNA(miRNA)と総称されている。その機能は次第に明らかになってきているが、その生成の仕組みはほとんどわかっていない。miRNAは長い一次転写産物(pri-miRNA)として転写され、プロセシングを繰り返し受けて成熟する。すなわちpri-miRNAは核でのプロセシングによって約70ヌクレオチド長のステム・ループ型前駆体(pre-miRNA)となり、pre-miRNAは次いで細胞質でプロセシングを受けて成熟miRNAとなる。2回目のプロセシングは二本鎖RNAを切断するヌクレアーゼであるRNアーゼIIIスーパーファミリーに属するDicerによって行われるが、最初のプロセシングを行う酵素は見つかっていない。今回我々は、核でのmiRNAプロセシングの開始段階を実行する中心的なヌクレアーゼとして、Dicerとは別のRNアーゼIIIであるヒトDroshaを同定した。免疫精製したDroshaは、in vitroでpri-miRNAを切断してpre-miRNAを生じさせた。さらにin vivoでRNA干渉によってDroshaを抑制すると、pri-miRNAのはっきりとした蓄積が見られ、pre-miRNAと成熟miRNAは減少した。このようにDroshaとDicerという2種類のRNアーゼIIIは協同して段階的にmiRNAのプロセシングを行い、発生や分化などの過程で起こるmiRNAによる遺伝子調節に重要な役割を果たしているらしい。

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