Letter 免疫:ファゴソームは抗原クロスプレゼンテーションを行う能力を備えた細胞小器官である 2003年9月25日 Nature 425, 6956 doi: 10.1038/nature01912 微生物抗原を処理し、そしてそれらを細胞表面に提示する能力は、我々に生得的に備わっている感染源を排除する能力の重要な部分である。細胞質中にある抗原は小胞体内に運び込まれ、細胞表面で主要組織適合複合体(MHC)クラスI分子上に提示されるが、エンドサイトーシスあるいは食作用に関わる細胞区画内に存在するペプチドは、MHCクラスII分子上に提示されると一般に考えられている。クラスIおよびクラスII経路は区分けされているようであるが、マイコバクテリア、大腸菌、ネズミチフス菌、ウシ流産菌およびリーシュマニアなどの細胞内病原体由来の抗原は、MHCクラスIに依存してCD8+T細胞反応を惹起することが分かっており、この過程はクロスプレゼンテーションと呼ばれている。このクロスプレゼンテーション経路がどのような細胞機構によっているのかは、よくわかっていない。本論文では、ファゴソームが外来性抗原のクロスプレゼンテーションを単独で行うのに必要な要素および性質を備えていることを明らかにする。これはファゴソームが持つことがわかった、小胞体が介在する食作用とつながる新規の機能である。 Full Text PDF 目次へ戻る