Letter 細胞:BTBタンパク質MEL-26はCUL-3ユビキチンリガーゼの基質特異的アダプターである 2003年9月18日 Nature 425, 6955 doi: 10.1038/nature01959 発生や細胞周期の進行などの多くの生物学的過程は、重要な基質のユビキチンに依存した選択的な分解により、厳密に制御されている。この経路では、E3リガーゼが基質を認識して、26Sプロテアソームによる分解の標的とする。SCF(Skp1-Cul1-F-box)複合体とECS(エロンガンC-Cul2-SOCSbox)複合体は、カリンを基盤とした2種のE3リガーゼで、性質がすでに明らかになっている。カリンサブユニットは足場として機能し、C末端側を介してRINGフィンガーを有するタンパク質であるHrt1/Roc1/Rbx1と結合し、N末端側を介してSkp1またはエロンガンCと結合する。線虫Caenorhabditis elegansでは、CUL-3複合体のユビキチンリガーゼ活性は、減数分裂から有糸分裂に移行する際に起こる、微小管切断タンパク質MEI-1/カタニンによる分解に必要である。しかし、このカリンを基盤とするE3リガーゼがどういう分子成分構成を持つのかは明らかではない。本研究では、BTBドメインを有するタンパク質MEL‐26がin vivoでのMEI-1の分解に必要な成分であることを突き止めた。MEL-26が、in vivoでもin vitroでもCUL-3およびMEI-1と特異的に結合し、基質特異的なアダプターの性質を示すことは重要である。本研究の結果は、BTBドメインを有するタンパク質は、Cul-3を基盤とするE3ユビキチンリガーゼ類において、基質特異的なアダプターとして広く作用している可能性を示唆するものである。 Full Text PDF 目次へ戻る