Letter 地球:個々の微化石の解析から見積もった原生代の大気の高いCO2レベル 2003年9月18日 Nature 425, 6955 doi: 10.1038/nature01902 地球初期における太陽の光度は現在と比べて顕著に低かった。したがって、太陽光度モデルからは、地球初期大気中の二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガス濃度はかなり高かったことが推測されている。しかし、経験的手法による原生代の大気中の二酸化炭素濃度レベルの推定はこれまで得られていなかった。本論文では、中国北部の原生代の頁岩(約14億年前)から得られた、有機物で囲まれた個々の微化石に対し、炭素同位体のイオン・マイクロプローブ分析を行った結果を報告する。この大きく複雑な形態をした微化石における炭素同位体の分化の大きさを計算すると、古代の大気中の二酸化炭素濃度は現在の大気の値よりも10から200倍も上昇したレベルであったことが示唆される。我々の結果は、二酸化炭素は太陽光度が低かった時期には重要な温室効果ガスであり、20億年前から22億年前の間に大気圏と水圏に広く酸素が供給された後にはメタンよりも優勢であったことを示している。 Full Text PDF 目次へ戻る