Letter 進化:最古の陸上植物の断片 2003年9月18日 Nature 425, 6955 doi: 10.1038/nature01884 陸上植物の最古の化石は、微小な分散性の胞子として得られている。このような微化石は堆積物中に豊富かつ広範囲に分布しており、また一般に受け入れられている最古のものの報告は、オルドビス紀中期(ランビルン、4億7500万年前)の岩石に関するものである。胞子の分布、形態、超微細構造は、胞子が陸生植物(おそらく蘚苔類の初期類縁植物)に由来することを示しているが、この解釈には異論もある。というのは、親植物の存在を示す直接的な証拠がほとんどないからである。さらに話を複雑にしているのが、分散性胞子が初めて出現する年代と比較的完全な陸上植物の化石(大型化石)の年代の間に相当時間隔たりがある。つまり胞子は、最古の大型植物化石(シルル紀後期、4億2500万年前)より約5000万年先立つことになる。本論文では、オマーンのオルドビス紀の岩石から発見された、胞子を含む植物片について報告する。この化石は、胞子植物の性質を示す直接的な証拠である。最古の胞子が胞子嚢内で多数発生することが化石から確認され、真の陸上植物の化石標本であることが強く支持される。また胞子壁の超微細構造の解析から、ゼニゴケ類との類似性が裏づけられた。 Full Text PDF 目次へ戻る