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医学:オレイルエタノールアミドは核受容体PPAR-αの活性化を介して摂食と体重を制御する

Nature 425, 6953 doi: 10.1038/nature01921

オレイルエタノールアミド(OEA)は天然に存在する脂質で、満腹感と体重を調節する。内因性カンナビノイドであるアナンダミドとは構造上の類縁体であるにも関わらず、OEAはカンナビノイド受容体には結合せず、その分子標的は明らかではなかった。本論文では、OEAは数種の脂質代謝を調節する核受容体であるペルオキシソーム増殖剤応答性受容体α(PPAR-α)に高い親和性で結合することを示す。OEAの投与により、野生型マウスでは満腹感を生じ、体重増加が抑制されるが、PPAR-α欠損マウスではその効果は認められない。2種類の異なるPPAR-αアゴニストは同様の作用をもち、この作用はPPAR-αの発現に伴っても見られるが、PPAR-γおよびPPARβ/δの強力かつ選択的なアゴニストにはこの作用はない。野生型マウスの小腸において、OEAはいくつかのPPAR-α標的遺伝子の発現を制御するが、PPARα欠損マウスにはこの効果は認められない。また、OEAは脂質代謝に関与するタンパク質の転写を惹起し、摂食の刺激に関与する酵素と思われる誘導型NOシンターゼを抑制する。OEAがPPAR-αを活性化して満腹感をもたらすことを示した本研究の結果は、調節作用におけるこの核受容体の意外な役割を明らかにし、摂食障害治療に利用できる可能性を示唆するものである。

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