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進化:托卵性のシコンチョウ類では仮親の乗り換えによって種分化が起こった

Nature 424, 6951 doi: 10.1038/nature01863

実験研究や理論研究が重ねられて同所的種分化の妥当性が裏づけられているが、この過程の必須要件すべてがよく解明された例は未だにほとんどない。アフリカに生息するシコンチョウ類(ハタオリドリ科のVidua属の中の一群)は、特定種の鳥類を仮親として托卵をする。シコンチョウ類の雛は仮親の雛といっしょに養育され、口内にはそれぞれの仮親の雛にある口蓋斑(mouth marking)とそっくりの模様がある。シコンチョウ類が成鳥になると、雄は仮親の歌をそっくりまね、雌はこれらの歌を利用して、自分の配偶相手と托卵する巣の両方を選ぶ。こうした行動上の仕組みが、シコンチョウ類の個体群とある特定の仮親種との強い結びつきを促進させ、新たな仮親が移住してくると生殖的隔離が起こる仕組みにもなっている。我々は今回、シコンチョウ類の全種が遺伝的には類似しているものの、ミトコンドリアのハプロタイプと核内対立遺伝子頻度の双方に有意の分化が見られることを示す。これらのデータは、同所的種分化が最近起こったことを裏づけるものだ。カッコウ(Cuculus canorus)では雌の系列のみが特異的仮親を正確に守っているが、これとは対照的にシコンチョウ類では、雌雄ともに仮親の刷り込みを受けるために仮親の乗り換えが種分化につながっている。

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