Letter 生化学:変異がペプチドやタンパク質の凝集速度におよぼす影響の有理化 2003年8月14日 Nature 424, 6950 doi: 10.1038/nature01891 どのような生物系であれ、効率よく機能するためには、タンパク質の内在的性質である、凝集して有害となりかねない沈着物を形成するという傾向を抑えることが重要である。アルツハイマー病やパーキンソン病など、タンパク質の沈着が関係するさまざまな病気では、本来は可溶性である特定のペプチドやタンパク質が、一般にアミロイドと呼ばれる不溶性の凝集体として沈着する。この凝集過程は、それぞれの疾患に関連したペプチドやタンパク質が部分的に、あるいはまったく折りたたまれていない形になるところから始まることがはっきりしている。本論文では、折りたたまれていないポリペプチド鎖の凝集速度にある特定の変異が及ぼす内因的影響と、疎水性、二次構造の傾向、電荷のような単純な物理化学的性質の変化との間に、著しく強い関連性があることを明らかにする。この方法をとることで、既知の家族性タンパク質沈着病に関連した変異が発病にどの程度影響するかを有理化することができる。またもっと一般的には、任意のポリペプチド鎖の凝集傾向に、変異が及ぼす影響を予測することが可能になる。 Full Text PDF 目次へ戻る