Letter 海洋:北太平洋亜熱帯海域における大気中CO2吸収の気候による変化 2003年8月14日 Nature 424, 6950 doi: 10.1038/nature01885 海洋は、大気中の二酸化炭素の大きな吸収源である。この温室効果ガスの表層混合層内外のフラックスを調節する物理的・生物学的パラメーターの地域変化および海盆規模における変化の結果、吸収力の変動は経年的な時間スケールで生じる。今回、13年間にわたる、ハワイ周辺の北太平洋亜熱帯海域のALOHA観測地点で得た海洋中の二酸化炭素濃度の測定結果を解析したところ、二酸化炭素の吸収力が1989〜2001年に大きく低下したことがわかった。また吸収力の低下の多くは、過度の蒸発と、これに伴う水塊中の溶質の濃縮によって生じる、海洋表層の二酸化炭素分圧の上昇に関連することを示す。以上の結果は、海水による二酸化炭素の取込みが、気候変動によって生じる地域的な降雨と蒸発のパターン変化に強く影響されると考える。 Full Text PDF 目次へ戻る