Letter 宇宙:シンクロトロン衝撃波モデルと矛盾する高エネルギーのスペクトル成分をもつγ線バースト 2003年8月14日 Nature 424, 6950 doi: 10.1038/nature01869 γ線バーストは、自然界における最も激しい現象の一つである。これらの現象では、大部分のエネルギーを30keVから数MeVの範囲のエネルギーをもった光子として放出し、エネルギーのごく一部を電波、可視光および軟X線領域の残光として放出する。データは、相対論的衝撃波モデルとおおむね一致するが、このモデルでは、瞬時に終わる放射および残光の放射は、衝撃波によって加速された電子からのシンクロトロン放射に一致する。本論文では、1994年10月17日のバーストにおける、以前に観測された低エネルギーγ線成分とは全く異なる高エネルギー(数MeV以上)のスペクトル成分の観測について報告する。高エネルギー成分のフラックスは、低エネルギー成分に比べてよりゆっくりと減衰し、フルエンスはより大きく、約200MeVまで微分光子数の指数がおよそ-1である、べき乗則によって記述される。この観測結果を、標準的なシンクロトロン衝撃波モデルで説明するのは難しく、異なる非熱的電子過程、あるいは発生源での相対論的陽子と光子の相互作用のような、新しい現象の存在が示唆される。 Full Text PDF 目次へ戻る