Letter 神経:グルタミン酸作動性シナプスにおけるGABAB受容体活性化によるシナプス小胞のプライミングの直接的な調節 2003年8月14日 Nature 424, 6950 doi: 10.1038/nature01859 Gタンパク質とカルシウムが関与するセカンドメッセンジャー・カスケードは神経伝達物質の放出を調節していることが知られている。そうしたカスケードによる著明な効果の一つはシナプス前終末におけるカルシウム流入の減少で、これによって、誘発された神経伝達物質の放出が著しく減少する。本論文で我々は、たとえばGABA(γ-アミノ酪酸)B型(GABAB)受容体を介するようなGタンパク質共役シグナル伝達が、持続的活動中および短期抑圧後のシナプス小胞の補充を遅らせることを示す。この遅延は、サイクリックAMPの濃度減少によってカルシウム濃度上昇による小胞補充の促進作用が阻害されることで起こる。このシグナル伝達経路では、cAMP(cAMP依存性グアニンヌクレオチド交換因子を介して機能する)とカルシウム/カルモジュリンが協調して小胞のプライミングを促進している。二種類のシナプス可塑性による異なった調節、すなわちシナプス前抑制およびシナプス抑圧からのカルシウム依存性の回復は、神経回路網の動的挙動に興味深い影響をもたらしていると考えられる。 Full Text PDF 目次へ戻る