Letter

地球:氷河の底面の侵食における安定化フィードバック

Nature 424, 6950 doi: 10.1038/nature01839

氷河があると、侵食や堆積物の輸送・沈殿が、氷河がない環境に比べてずっと速く起こることが多く、これは氷河で覆われた山岳帯およびそれらに関連した堆積盆地の展開と密接な関係がある。しかし、そのような氷河プロセスをモデル化することは難しい。その理由のひとつは、河川で作用しているような安定化フィードバックが、氷河地形に対してはいまだに同定されていないからである。今回、氷河形態に関する新規および現存のデータと、種々の環境からの氷河の展開を支配するプロセスとを組み合わせ、そのような安定化フィードバックを明らかにする。我々は、侵食性の高い氷河底面の断面が長期的には、その上に重なる氷‐大気接触斜面とは逆方向で勾配が50%を少し越えた定常状態の角度へと向かってゆくこと、氷河下のさらなる深化には氷河以外のプロセスが必要となることを見出した。氷‐大気接触斜面の気候や氷河による摂動は、融氷流堆積フラックスと見かけ上の氷河の侵食率に対して、大きな過渡的影響を及ぼしうる。

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