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気候:タンガニーカ湖の水中生態系は気候変動により生産力が減少している

Nature 424, 6950 doi: 10.1038/nature01833

気候温暖化が湖の化学特性や物理特性に及ぼす影響については証拠が挙げられているものの、生物および生態系規模での気候変動に対する反応は人為的操作やモデルによって算定または推定されるに留まっている。本論文では、気候温暖化が東アフリカにあるタンガニーカ湖で生産力を低下させつつあることを示す証拠を提出する。この湖は歴史的に、生産性の高い沖帯漁業を支えてきており、現在も沿岸諸国の人々が摂取する動物性タンパク質源の25〜40%を供給している。20世紀初頭以降の地域的な温暖化パターンと平行して、湖面水温の上昇により湖内の水柱構造は安定性を増した。風速の地域的な低下もこれに加わって湖内の撹拌が低減し、深層水が湧昇する際に表層水へ運び込まれる栄養分の量を低減させた。堆積物コアの炭素同位体記録からみて、一次生産力はおよそ20%減った可能性があり、これは漁獲高にしておよそ30%の減少につながる。今回の研究は、地球規模の気候温暖化の地域的な効果が水中生態系の果たす機能や有用性に及ぼす影響が、局所的な人間活動や乱獲の及ぼす影響よりも大きいものとなりうることを示す証拠となる。

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