Letter

細胞:RanGTPが核膜孔複合体の集合を仲介する

Nature 424, 6949 doi: 10.1038/nature01898

後生動物では、核膜は細胞周期のたびごとに分解され、再構成される。核膜孔複合体(NPC)は、核と細胞質間の輸送のチャネルとして働き、核膜の再構成の際には、順を追って集合する。それには、NPCタンパク質の一群、ヌクレオポリンがクロマチンと結合し、その後閉じた核膜が形成され、NPCは核膜を貫通する窓となる。クロマチンによるヌクレオポリン動員とNPCの集合がどのように調節されているかは、解明されていない。本論文では、ヌクレオポリンNup107、Nup153、Nup358をインポーチンβから解離させ、クロマチンへと誘導するには、RanGTPの生産が必要なことを明らかにする。さらに、離れているNPCの部分複合体を集合させるにも、これが必要である。また、過剰なRanGTPの存在やインポーチンβの除去によって、クロマチンが存在しないin vitroにおいても、in vivoにおいても、NPCを含んだ膜構造(有窓層板)が形成される。有窓層板の形成は、過剰のインポーチンβによって強く特異的に阻害される。このデータは、RanGTPがNPC集合の異なった複数の段階の引き金となることを示しており、NPCの集合がクロマチン表面に空間的に限定されて起こるしくみを示唆している。

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