Article 医学:腫瘍抑制およびウイルス感染防御におけるインターフェロンα/βシグナル伝達のp53応答への統合 2003年7月31日 Nature 424, 6948 doi: 10.1038/nature01850 好ましくない細胞の速やかな除去は、腫瘍抑制や免疫における重要な特徴である。腫瘍抑制因子p53とインターフェロン‐αおよび‐β(IFN-α/β)は、それぞれ癌細胞におけるアポトーシスの誘導と抗ウイルス免疫反応におけるアポトーシスの誘導に重要であるが、それらの相互関係についてはほとんど不明である。本論文で我々は、p53遺伝子の転写がIFN-α/βによって誘導され、それがp53タンパク質レベルの増加を伴うことを示す。IFN-α/βシグナル伝達それ自体はp53を活性化せず、むしろ種々のストレス信号に対してp53応答を増強させる。我々は、IFN-α/βによるp53遺伝子誘導が実際に腫瘍抑制に寄与している例を示す。さらにp53がウイルス感染によって活性化されたアポトーシス反応を惹起すること、およびp53が実際に宿主側のウイルスに対する防御にとって非常に重要であることを示す。この研究は、腫瘍抑制および抗ウイルス免疫におけるp53とIFN-α/βの新しい関連性を見出したものであり、臨床応用にも貢献するであろう。 Full Text PDF 目次へ戻る