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生態:エンデバー海嶺における抑制された海水循環が熱水孔幼生の定着を促す

Nature 424, 6948 doi: 10.1038/nature01824

現存する熱水噴出孔域で生まれた動物幼生がどうやって大洋中央海嶺系の近隣域にすみ着くのかを解明することは、海洋研究の大きな課題の1つである。深海の幼生の加入に重要と考えられる要因には、代謝の寿命、海底地形のつながり具合、海流の特性などがある。我々は今回、エンデバー海嶺で得られた流速測定値を使い、海嶺に沿った幼生の移動に対して、海底地形に抑制される海水循環がどんな役割を果たしているかを調べた。すると、この海域での主な潮流や風で生じる海流は、海嶺の頂きを縦に走る中軸谷の内部では非常に弱くなり、谷の噴出孔域から上昇する熱水プリュームによって谷の底部近くに安定した流入が生じていることがわかった。これらの知見を踏まえると、大洋中央海嶺の中軸谷内では振動性海流が抑制され、そのおかげで幼生は海嶺軸と交差する方向へ運ばれず、生存しにくい深海域へ分散しないですんでいると推察される。この作用は、熱水噴出活動の盛んな中軸谷内部の熱水プリュームが起こす海水循環によって増大され、幼生が自身の起源近くに留まるのを助ける。その後、広域流が起こって中軸谷内の海流を断続的に圧倒したときに、幼生は海嶺にそって選択的に運ばれる。

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