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免疫:炭疽致死毒素による樹状細胞と適応免疫の減損

Nature 424, 6946 doi: 10.1038/nature01794

炭疽は、生物テロで使われる病原体として、目前に存在する明らかな脅威となっている。炭疽の病原菌であるBa-cillus anthracisの感染は、治療されない場合、猛烈な菌血症、複数系統の機能不全そして死という結果をもたらすことがある。炭疽の致死毒素(LT)はB. anthracisの重要な病原性因子であり、防御抗原と致死因子の複合体である。本論文では、病原体に対する免疫の確立に非常に重要な樹状細胞の機能および宿主の免疫反応を、LTがマイトジェン活性化プロテイン(MAP)キナーゼ細胞内シグナル伝達ネットワークを乱すことにより、重度に障害することを実証した。LTに暴露した後にリポ多糖で刺激した樹状細胞は、共刺激分子の発現が亢進せず、炎症誘発性サイトカインの分泌量が非常に減少し、またin vivoで有効に抗原特異的T細胞を刺激しない。さらに、LTの注入は抗原特異的TおよびB細胞免疫の強い減損を誘発する。これらのデータは、LTがB. anthracis感染の際に宿主免疫を抑制する役割を持つことを示し、また微生物が樹状細胞のMAPキナーゼを標的にして免疫反応を武装解除する免疫回避戦略を提示している。

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