Letter 宇宙:星間塵の重要な源としてのII型超新星 2003年7月17日 Nature 424, 6946 doi: 10.1038/nature01792 宇宙が現在の10分の1未満の年齢であった時期に対応する、高赤方偏移のクェーサーや銀河で最近、大量の塵(>108M◎)が発見されている。進化の最終段階(ヘルツシュプルング‐ラッセル図の漸近巨星分枝上)にある星によって生成された星風は、銀河内の塵の主要な源であると考えられているが、高赤方偏移の銀河での結果を説明できるほど十分短い時間スケール(<10億年)でその塵を生成することはできない。大質量星の(II型)超新星爆発も、0.2〜4M◎の塵を予測するモデルによると、潜在的な源である。これらの大質量星は、数100万年の時間スケールで急速に進化するので、これらの超新星は高赤方偏移での塵の成因となりうる。しかし、銀河系内の超新星残骸の各観測結果は従来、塵の質量がそれぞれわずか10-7〜10-3M◎しかないことを明らかにしており、高赤方偏移のデータを説明するには不十分である。本論文では、知られている中、銀河系内の最も若い超新星残骸であるカシオペア座Aに存在する、約2〜4M◎の冷たい塵の発見について報告する。この観測結果は、超新星が我々の銀河内での塵の生成において星風と少なくとも同じくらい重要であり、高赤方偏移での塵の主要な源であった可能性を示唆している。 Full Text PDF 目次へ戻る