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気候:過去千年間のエルニーニョ/南方振動と熱帯太平洋の気候

Nature 424, 6946 doi: 10.1038/nature01779

将来の気候変動の評価には、エルニーニョ/南方振動(ENSO)現象の自然変動を包括的に知る必要がある。今回、熱帯太平洋のパルミラ島の化石サンゴの酸素同位体記録をつなぎ合わせることにより、30〜150年の時間枠で熱帯太平洋の気候変動を過去1,100年にわたって再構成した。この記録から、熱帯太平洋中央部における平均気候条件は、10世紀にみられるような比較的寒冷で乾燥した気候から、温暖化や湿潤化が進みつつある20世紀のような気候まで、変動があったことがわかる。しかしサンゴのデータからは、これらの平均的な気候の推定値とあまり相関しない広範なENSOの変化も明らかになった。再構成データ中、最も強力なENSO活動は17世紀中期に起こっている。以上を総合すると、サンゴから得られたデータは、過去千年間のENSO変動の大部分が、ENSO系自体に内在する動的変化から生じた可能性があることを示唆している。

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