Letter

宇宙:地球大気による小型小惑星の効率的破砕

Nature 424, 6946 doi: 10.1038/nature01757

大気に突入する火球と大気の相互作用についての正確なモデリングは複雑な課題であるが、現実に地球表面に衝突する小型小惑星の割合を確定するためには非常に重要である。ほとんどの半解析的な研究方法は、強度をもたない液状物体として衝突天体を考えること(「パンケーキ」モデル)で、問題を単純化している。しかし最近、破砕された衝突天体のそれぞれの分裂した粒子すなわち破片に対する運動、空力負荷、そして磨耗を計算するという、より現実的なモデルが開発された。本論文では、初期の直径が約1kmまでの鉄質および岩石質天体に対する大気と火球の相互作用の統計的描像を作り上げるために両モデルを用いて行った、多数のシミュレーションの結果を報告する。分裂破片モデル(separated-frag-ments model)は、これまで考えられていたよりも、はるかに大きな岩石質天体の大気による完全な破砕を示唆する。さらに、我々の千例を超えるシミュレーションによる衝突のデータセットは、直径1km未満の小惑星の大気突入以前における既知のフラックスと組み合わせることで、地球表面での小さな火球のフラックスを解明する。我々は、直径220mより大きな天体が17万年ごとに地表に衝突するだろうと推定する。

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