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進化:収穫アリにおける遺伝的な階級決定は複雑な雑種形成に起因する

Nature 424, 6946 doi: 10.1038/nature01744

階級分化や労働階級の分割は昆虫社会の顕著な特徴であり、これらは生態系における昆虫の繁栄の根源となっている。血縁選択に基づいて予測すると、環境によって遺伝子発現にちがいが出た結果として階級が決定される可能性があり、この予測は実験データによりほぼ裏づけが得られている。しかし最近、例外的に階級分化が遺伝的に決定される例が2つ、収穫アリで見つかった。本論文では、複雑な雑種形成のあとにこれらの個体群で遺伝的な階級決定が進化したことを示す。我々は、収穫アリの仲間Pogonomyrmex barbatusP. rugosusをおそらく親種として、両者のゲノムがそれぞれ固有に混合したと思われる4つの遺伝的系統を見つけた。系統H1とH2の交雑および系統J1とJ2の交雑では働きアリが現れるが、女王アリが現れるのは同じ系統どうしの交配においてである。過去に遺伝子流動があったことは明らかだが、4つの系統どうしや系統と親種の間での遺伝子交換は現在ではもう起こらない。この珍しい階級決定機構は進化の過程において安定なものとみられる。

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